ふとした瞬間、脳裏をよぎるのは「この人と、エッチしたらどうなんだろう」というどうしようもなくドロドロした妄想。特に、自分がちょっとだけ意識している相手との間に漂う、言えない、けれど確実に存在する性的な空気。この作品は、そんな誰もが密かに抱えながらも表には出せない「うじうじ」した感情を、心ゆくまで、たっぷりと、そして官能的に描き切った傑作です。
主人公は26歳の女エロ漫画家、大野試練。彼女は漫画家友達の年下後輩、或子くんに、作品への憧れから始まり、その人柄へと、知らぬ間に心を奪われていました。しかし、「どうせ相手は自分を女として見ていない」という自意識過剰と、「もし拒絶されたら」という怖さ。その狭間で悶える彼女の内面描写は、読む者の胸をぎゅっと掴みます。まるで自分自身の過去のどきどきやもどかしさを思い出させるかのような、どこか人間臭く、愛おしいほどのリアリティがあります。
そして舞台は、様々な事情で結果的に二人きりになってしまった一泊二日の温泉旅行。文豪ゆかりの地を巡り、温泉に浸かり、美味しいものを食べる…非日常の空間で次第に緩んでいく彼女の心の縛り。ほんの少しの酒が、最後の理性の堰を決壊させます。彼女の口から零れた、とんでもなく直球で、しかも職業がらではあるけれど、まさに「これ」を聞きたかったという核心を突く質問。「或子くんはさあ 私のエロ漫画で抜いたことあるー…?」
この一言を境に、物語は一気に熱を帯びます。今までためらっていた感情が、性欲という最もプリミティブな形で爆発。70ページというボリュームの中、彼女の「うじうじ」が「めちゃくちゃ」な肉体的交歓へと昇華されていく様は、読む者の体温をも上昇させること請け合いです。巨乳やムチムチとした柔らかな肢体の描写はもちろん、女性視点で描かれる感覚の推移―恥じらい、快楽、切なさ、喜悦―が非常に細やかで、ただのプレイ描写に終わらない深みを生み出しています。中出しといった生々しい愛撫も、二人の関係性の濃厚さをより一層引き立てるスパイスとなっています。
黒海苔修正という王道の演出も、かえって想像力を刺激し、エロスを増幅させます。さらに、グレスケ版とトーン版の両データが同封されているという作家の遊び心とサービス精神も見逃せません。この作品は、ただ「エロい」だけではない。エロ漫画を愛する者なら共感せずにはいられない主人公の内面があり、その歪な思いが解放されるカタルシスがあり、そして何よりも、ぎゅっと抱きしめ合うような濃密な体温を感じられる作品です。FANZAで今すぐその世界に浸り、試練先生と或子くんの、一夜限りではないかもしれない熱い夜を体感してください。