男としての「らしさ」にずっと息苦しさを感じていたあなたへ。社会や恋愛で求められる「強さ」や「頼りがい」に疲れ果ててしまったあなたへ。この作品は、そんなすべてのモヤモヤを優しく溶かし、新しい「幸せ」の形へと導いてくれる、奇跡のような一冊です。
主人公は、社会の押し付ける男らしさに潰されそうになり、失恋まで経験する、どこにでもいる普通の青年。そんな彼に舞い込んだのは、「TS転職サービス」という一風変わったチャンス。提示された職種は、なんと「メイドさん」。「僕男ですよ!?」という抗議も虚しく、文字通り「女の子」に変えられて、お屋敷でのメイド生活が始まります。ここからが、本当の物語の始まりです。
「わたしには、男の人として生きる才能がなかったんです。だから今、女の子として、メイドさんとして、とってもとっても幸せです」——この主人公の言葉に、多くの読者から「痛いほど共感した」「これが本当のラブストーリーだ」との声が寄せられています。単なる女体化エロではなく、性別に対する違和感や社会適応の苦しみという深いテーマを下地にしつつ、そこから解放され、新しい自分として輝き始める過程が、官能的でありながらも心温まるタッチで描かれているのです。
堕ちた後大好き侍さんが紡ぐ脚本は、従来の「メス堕ち」ジャンルの枠を超えています。それは「幸せへの転落」と呼ぶべきでしょうか。主人公がメイド服に身を包み、ご主人様に仕えるうちに、少しずつ「ご奉仕」することの喜び、女性として愛でられる悦びに目覚めていく様子は、読んでいるこちらもじんわりと体温が上がり、思わずページをめくる手が早くなること請け合いです。ツインテールに結ばれた可憐な姿と、内面から滲み出る幸福感のコントラストが、何とも言えずエロティック。
作画を担当する星埜いろさんの絵の魅力も特筆ものです。女体化後の主人公の、初めは戸惑いながらも次第に色気を増していく表情の変化、メイド服の細かなひだや質感、ご奉仕シーンの官能的な構図——全てが計算され尽くしています。特に、全49ページ中12ページに及ぶフルカラー部分は圧巻のクオリティ。色彩が織りなす甘く柔らかな世界観に、すっかり引き込まれてしまうでしょう。
「気持ち悪いのに気持ち良い」を標榜するあむぁいおかし製作所の提供らしく、どこか背徳感を感じつつも、主人公の幸せそうな様子に「こういう生き方もありなんだ」と深く納得させられてしまう。そんな複雑な感情の渦を楽しめる作品です。男としての生きづらさを忘れ、メイド服に包まれた柔らかな肌と、幸せに満ちた笑顔に癒やされ、ときめきたいすべての方に、心からおすすめします。