「あの頃の恋が、もう一度、静かに動き出す――。」
読んだ瞬間、心の奥底にしまい込んでいた“誰かを好きになったあの日の感覚”が鮮やかに蘇ってくる。それが、漫画家・ae先生の待望の処女単行本『恋は微熱を孕んで【デジタル特装版】【FANZA限定版】』だ。
収録されているのは、社会人になった元カップルが偶然の再会をきっかけに再び燃え上がる「つづきからはじめる」をはじめ、友人の妹と一つ屋根の下で過ごす思春期の淡い初体験と、大人になってから神社で再会する「ささめごと」シリーズ、夢に向かう同級生へのまっすぐな想いを描いた作品など、全7編(+特装版描き下ろし)。どの作品にも共通しているのは、登場人物たちの“本気の恋”だ。
特に読者の心を鷲掴みにするのは、ae先生が描く女の子たちの表情のなんと豊かなことか。仕事帰りのホームで偶然再会した元カノが見せる、気を許した瞬間だけの柔らかな微笑み。受験勉強の合間、布団の中で友人の妹が震えながら見せた初めての蕩けるような表情。そして、想いが通じ合った後の、潤んだ瞳で見つめ合うあの瞬間。ページをめくる手が止まらなくなるのは、身体の重なりだけじゃない。心が重なる瞬間の“エモさ”が、これでもかと詰まっているからだ。
「仕事ではしっかり者の後輩が、家ではあんなに甘えてくるなんて…」「大人になった元カノの身体に触れたら、あの日以上に熱くなってしまって…」という男性側の視点はもちろん、「ずっと好きだった…でも言えなかった」と涙を浮かべるヒロインたちの脆さと強さが、官能シーンに深みを与えている。描かれるSEXシーンは、ただ激しいだけではない。互いの名前を呼び合い、確かめ合うような優しい動き。時には抑えきれずに激しく求め合う。その体温がページを通じて直接伝わってくるような、濃密な空気感に包まれることだろう。
また、今回のFANZA限定版には、単行本未収録の描き下ろし『待ち逢い-after-』が10ページも収録されている。想いを通じ合わせた二人が、今度は何の遠慮もなく迎える“あまあまなおうちえっち”。幸せそうにじゃれ合い、愛を確かめ合う姿に、読後はきっとポカポカとした温かい気持ちにさせられるはずだ。
「純度120%のセツナくて甘い胸キュンストーリー」という言葉に偽りなし。オトナの恋愛にしか出せない深みと、少女漫画さながらの胸の高鳴りを同時に味わいたいなら、迷わずこの一冊を手に取ってほしい。きっと、あなたも誰かに恋したくなる。