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デフヴォイス原作の最終回結末ネタバレ!事件の犯人は聞こえる者だった


2023年12月16日(土)、23日(土)に前後編で放送されることが決定したデフヴォイス原作の最終回結末ネタバレ!事件の犯人は聞こえる者だったと題してお届けします。

小説家の丸山正樹さん原作の【デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士】は、耳が聞こえない両親を持つ『Children of Deaf Adults=コーダ”CODA”』荒井尚人を主人公に、仕事の手話通訳士を通じて、法廷でののろう者の通訳をすることになった時、自分自身が関わった事件と対峙することで「現実」と「過去」が絡み合う社会は感動ミステリー作品です。

尚人が関わった人物と、事件の真相が明らかになっていく最終回結末ラストでは、尚人と同じ境遇で育ったあの女性がヒントとなっていました。

デフヴォイス原作の最終回結末ネタバレ!

デフヴォイス「法廷の手話通訳士」で主人公となるのは、警察官を辞め仕事も結婚もうまくいかずにいる荒井尚人という43歳の中年男性。

彼は耳の聞こえない両親の元で生まれた”コーダ”、いわゆる父母そして兄もいる家族の中で唯一耳の聞こえる存在です。

家族の中で常に疎外感を感じていた尚人は、家族に対し心開けずに育ちました。

そして現在就職活動をしていく過程の中で、何か自分にできることはないか模索したところ、家族の中で手話通訳をしていたことを活かせると気づきます。

そんな手話通訳士として働き始めた尚人に舞い降りたのは、法廷での手話通訳士でした。

そこでどこかで見覚えあるような美しい女性・手塚瑠美と出会うことで、尚人の現在と過去が複雑に絡み始めます。

最終回結末ネタバレ|17年前の事件との関り

尚人は法廷の手話通訳士になり最初に頼まれた事件を聞くと、17年前にろう者も巻き込まれた事件と似ていると感じました。

それはろう児施設「海馬の家」元理事長を務める能美隆明(和彦の父)が殺された事件です。

能美隆明が経営する施設には、門奈哲郎の娘が利用していましたということで、何かの理由で和彦は殺されたと解釈できそうです。

門奈は和彦を切りつけたであろうナイフを持って自主してきましたが、門奈はろう者なため、その当時尚人が手話通訳士として門奈の供述を通訳していたのです。

この時、尚人は供述調査書に目を通していましたが、一つも訂正がないことに疑問を抱きました。しかしながら自分は通訳士としてきただけなのでどうすることもできなかったのです。

尚人はそれでもなんとかして、門奈と門奈の娘が面会できるように面会許可をとってあげることに成功します。

この時門奈の娘である2人姉妹のうち次女が尚人にあなたは味方なのか?それとも敵なのか?問いかけました。

それはまるで真実の声を聞くのか、聞かないのかと問われているようで、尚人はこの時のことを忘れずに記憶していました。

最終回結末ネタバレ|門奈には二人の娘がいた?

ろう者の施設を経営する能美和彦が刺殺された事件で、施設に通っていた門奈哲郎は重要参考人となっていました。

そんな時尚人は手話通訳士でありながら疑問に思うことがあったので、自分なりに門奈について調べようと考えました。

ある夜、釈放されたろう者の男性から、電球を取り換えてほしいとの連絡が来てアパートに向かうことになります。

玄関で迎えてくれたのはろう者の女性、その奥には門奈哲郎がいました。

このアパートで門奈を匿っていたのは、尚人に法廷手話通訳士を依頼したNPO法人フェロウシップの代表・手塚瑠美だったということがここで判明したのです。

そこで尚人は手話で門奈と事件の関りを問いますが否定されます。

また門奈が17年前に出頭したとき、尚人のことを味方なのか敵なのかと言った姉妹はどこなのか問うと、門奈は一人娘「幸子」しかいないと言います。

戸籍にもしっかりと妻の清美と、娘の幸子しかいないと記されていたのです。

果たして17年前にいた妹はどこへ消えてしまったのでしょうか。

最終回結末ネタバレ|意図的に消された妹の存在

尚人は確かに17年前、門奈の子供=姉妹を見ました。

納得いかない尚人は、かつて県庁の人事課に勤めていた元妻千恵美に連絡を取り、新しい戸籍には養子縁組で除籍した人の名前は残らないという事を知ります。

それならば門奈が新しい戸籍を作り妹の存在を消した可能性が考えられます。

そこで尚人は能美隆明が元理事長を務めていた「海馬の家」に向かい、なぜ事件は起きたのか探りに行くことにします。

そこで理事長の隆明が、一対一での面談の時にろう者の子供たちに対し性的虐待をしていたことが噂になっていることを知ります。

その犠牲者に門奈の娘・幸子も含まれていたのでしょう。

尚人は警察の刑事の何森にある条件をいいます。

門奈の居場所を教える代わりに、17年前最初に遺体を発見した警察官に話を聞きたい

何森はその交渉に応じ、もし門奈を確保した際は尚人を手話通訳士にすると約束します。

尚人の動きに対し瑠美は先回りし、門奈哲郎を匿うために他の場所に移していることも知らずに…。

瑠美という人物ですが、実は門奈哲郎の下の娘=意図的に消された妹だということがわかりました。

瑠美は尚人と同じ立場で、家族の中で唯一耳が聞こえる存在のコーダだったのです。

最終回結末ネタバレ|犯人は耳が聞こえる人物

尚人は17年前当時に遺体を発見した警察に話を聞くことで、犯人は耳が聞こえる人物だということがわかりました。

というのも警察が能美隆明の遺体を発見した時、他の人の気配を感じたため「誰だ」と叫んで誰かが逃げていったと証言したためです。

もし門奈哲郎が犯人であれば、ろう者のため辻褄が合いません。

ここで門奈哲郎は犯人ではなく、誰の代わりに出頭したのかと考えると、次女の瑠美のためだと予想できます。

瑠美は能美隆明に性的虐待をされる幸子を見て、どうにか助けようとし一度は施設の職員に告発しますが嘘つき呼ばわりされ無かったことにされてしまいます。

そこで瑠美は自分で解決しようと能美和彦を誘い出し、ナイフで刺し殺してしまったのでした。

それを知った父の門奈哲郎は娘を庇い、瑠美を養子縁組に出し妹の存在を消したのでした。

しかし能美隆明が殺害されたことで、息子の和彦は幸子に迫り脅し、幸子の妹が瑠美だと知ると瑠美まで巻き込んで脅すようになったのです。

そこで姉の幸子は今度は自分が妹を守る番だと、能美和彦を応援に誘いナイフで刺し殺してしまうのでした。

最終回結末ネタバレ|瑠美=門奈輝子の罪は

尚人は瑠美と半谷の結婚披露宴に出席していました。

娘・瑠美からの挨拶で彼女は、手話で両親への感謝の気持ちを伝え始めました。

それは17年前人殺しをした告白と、養子縁組で両親になってくれた手塚家へと門奈夫婦感謝の気持ちを伝えるスピーチでした。

この時瑠美は初めて声に出して両親へのありがとうを伝えたのです。

自分は罪を補わなけければならないと言った瑠美は、披露宴の外で待機している警察に連行され、姉の幸子が事情聴取される時は尚人が手話通訳士になることになっています。

妹の瑠美は、事件を起こした当時10歳だったため罪に問われることはなかったですが、幸子は法廷に向かうことになります。

尚人は法廷の手話通訳士になることにより、幸子の声を届けようと近い、瑠美と結婚した半谷はマスコミや世間から瑠美を守ると約束しました。

デフヴォイス原作の最終回結末の感想・考察

デフヴォイス原作最終回結末の感想と考察をしいていきます。

聞こえるを様々な視点から読み解く

家族の中で自分だけが唯一耳が聞こえるという”コーダ”と言えば、最近映画でも話題になっていたので、その存在は知っていました。

しかし「コーダ」の存在は映画などのメディアが取り上げなければ知りえなかった「無の存在」だと言われていたとも言われているので、この作品を読んだことでより”聞こえる”ということを様々な視点から見て解いていくことができたと感じます。

本当にその立場にならなければ分からないであろう詳細な心情描写や状況を細かく書いているので、もしかすると作者はろう者関係の人かと思いきや、自身で本を読み調べ上げ、そしてオリジナルで作った作品というからとても驚きが隠せません。

また健常者から見てろう者に対する視線というのは、”可哀そう”の一括りではないと感じました。

健常者とろう者の間に線引きは必要がないと感じます。

またミステリーとして内容も充実していて、胸糞悪い展開ですが最終的に報われて良かったと思いますし、何より主人公が家族と向き合うようになって心開いていく過程は感動を覚えました。

人と人の架け橋となる尚人の仕事は家族にとっても誇りになるでしょう。

まとめ

デフヴォイス原作の最終回結末ネタバレ!事件の犯人は聞こえる者だったと題してお伝えしました。

デフヴォイス法廷の手話通訳士原作の最後は一筋の光を感じさせる展開でとても感動しましたね!家族を守るための選択は健常者であれろう者であれ変わりません。

またろう者に対する考えや、コーダとして生まれた人の苦悩と葛藤、そして孤独も詳細に描かれているので一読する価値のある作品になっています。

デフヴォイス法廷の手話通訳士は2023年12月16日(土)、23日(土)に前後編で放送が決定していますので、文章では表現しきれないシーンがどのように出来上がっていくのか楽しみですね!